札幌と名古屋のテレビ塔は設計者が同じなんだって

山手線車窓から毎日目にしてはいたグローブ座へ初入館。
舞台と客席の距離がちょうどいい規模と造りで、素敵な劇場ですね。



ラーメンズ 第17回公演 『TOWER』東京グローブ座
    〔作・演出〕小林賢太郎
    〔出演〕ラーメンズ片桐仁小林賢太郎


KKP→ポツネン と逆行しているような私の観賞暦はそのまま進み
ようやく本家というか、母体へ辿りつくことができましたー。
ラーメンズ!!!
長い道のりだったよ・・・ だって、チケット激戦は惨敗しまくっていますから。


人が出入りできる大きさの開口部を中央に配した壁と
その前には、カホン若しくは、システムオーディオスピーカー大ぐらいの黒い長方形の箱が
開口部の前に2個ずつ置かれた舞台上。
そのシンプルな舞台装置を様々な使い方で活用しつつ繰り出されるコントの数々。
彼らのネタを文字にして笑いまでを表現できるほどの文章能力を持ち合わせていないから
詳しい内容は割愛。でも、覚書程度に雑感をちょこっと。
(便宜上、コントごとに勝手に簡単な題をつけてみる)

  • 箱…ライトの当て方なのか、表情の作り方なのかわからないけど、身動きせずに仁王立ちした二人がちょっと蝋人形っぽくみえた。箱4つを組み替えるパズルで色んな言葉を表現できるんだねぇ。謎の天声から次々出るお題にこっちもパズルを考えちゃった。
  • あやとり紐…そうそう!二人あやとりの手順を口頭で教えるのって難しいよねー。いつの間にかアゴで指し示しちゃったりする。
  • 名は体をあらわす・・・語感や言い方の比較と例えからドンドン違う方向へ。クリムゾンメサイア物語おもしろーい!私の頭の中には、『コブラ』に出てくる女性みたいなクリムゾンメサイアと、『マッドマックス』に出てくるバイクみたいなカマンチョメンガーが映し出されていましたよ。 それにしても、片桐さんの顔筋ってすごいスムーズに大きく動くなぁ。筋肉柔らかそう。 
  • 二軍…自意識過剰でスタバに入れないって(笑) 確かに。私も初めて入った時はオーダーするのもドキドキだったかも。スマートにオーダーしないと笑われそうな雰囲気出しているよね、スタバって。そういえば、『スターバックスマニアックス』っていう本買って知識仕入れたこともあったわぁ。どんだけ人の目気にしてたんだ、自分。  後半、偽ツルちゃんと本物ツルちゃんの入れ替わりが手品のよう。二人とも楽しいキャンプでよかったよかった。
  • ハイウエスト…すごい股上深いズボンだー。たぶんサカゼンでも売ってないよ、こんなの。ハイウェスト通り越して、肩までいっちゃってるわ。しかし、これで一ネタしちゃうってところがすごい。
  • 恋する五重塔…内容的に他と比べるとイマイチだったけど、影を有効的に使うアイデアいいですねぇ。
  • ふたたび箱…おぉ「幻」、すごい。箱4つと一人で表すとは。 ピアノの旋律が流れていく先を追い、蝶を捕まえるみたいに音(蝶みたいな何か)を両手のひらで包むと音が止まり、開くとまた流れ出すパントマイムがロマンチック。


それはカーテンコールでのできこと。
本編で出てきた空想のものたちを、各々の想像でどんな姿かアンケートに書いてねと云った後
「カマンチョメンガー」と云おうとしたのに、素で忘れて云えず固まっちゃった片桐さん。
そして、賢太郎さんに「さっきの乗り物なんだっけ?」って耳打ち。
本編であれだけスラスラとテンポよく言っていても、やっぱりカーテンコールになれば気も抜けるよね(笑)
段取り多いし、やっぱりガーッと神経集中してやっているだろうから、終わったあとの落差は大きそうだ。
二人芝居がいちばん難しいって聞いたことあるけど、ほんとそうかも。
全体の分量や意識の持っていき方とか諸々のバランスとりも難しそうだしなぁ。



念願の母体公演に行けたし、次は大喜利猿を観にいきたいなぁ。
が、来月にある公演のプレオーダーは既に落選しているし、一般で取れる気は全くしないし で
いつになったら大喜利猿を観ることができるのやら…。
というよりも、賢太郎さんの思考具現を次に観られるのはいつでしょうかねぇ。
辛抱強く待つとしますか。