SOL y LUNA


まったく異なるステージコンセプトの二日間。


【 PE'Z REALIVE TOUR 2007秋
      〜元気な太陽君と小粋な月さん〜 -DAY SIDE- 】


【 PE'Z REALIVE TOUR 2007秋
      〜元気な太陽君と小粋な月さん〜 -NIGHT SIDE- 】


中野サンプラザ


じつに、半年振りのPE’Zライブ。
久しぶりすぎて緊張した(笑) 聴く側なのに。

一日目 ◆ DAY SIDE ◆

アップ曲をメインにした“太陽編”
耳慣れた曲たちばかりだけど、ちょいリアレンジしてあって新鮮。
あれれ?? でも、なんか違和感が・・・なんだろ。
大山氏の調子があまりよい状態ではないのもあるんだろうけど・・・
個々の演奏はいいと思う。
アンサンブルとしては纏まっているんだけどグルーヴが一体になって出てないのかな。
自分なりに楽しんだけど、ちょっと掴みきれないまま終わってしまった。
翌日に期待!


ニレの弦を弾く右手が鳥の羽ばたきのようだな〜なんて見てた。
航さんのスパーンとした音を久しぶりに聴けて嬉しかった。
大山氏、こちらを飽きさせないように色々考えてくれてありがとう。
JAW、ラジオ担当してから喋りがちゃんと着地するようになったね。
ヒィ氏、相変わらずの動きっぷり。
ちょうど自分のパートがメインのときにキーボを落っことしちゃだめじゃない(笑)
しかし、君の体内に内臓されたタイム感にはいつも感心させられるよ。アッパレ。


二日目 ◆ NIGHT SIDE ◆

前日とは打って変わって、ちょい落ち着いた曲たちの“月編”
従来ならアップな<Hale no sola sita>を新たな一曲になるような違う曲にしてみたり、
ソロのラインを変えていたり、曲をクロスオーバーさせてみたりと、
聴く側をワクワクさせるリアレンジばかりで凄くいい!!
<人が夢を見るといふこと>の大山氏ソロ、ものすっごくよかった。涙でそうだったよ。
今までとは違うタイプのメロなのもツボでした。


一曲一曲が深く、全体を通してかなり好みなステージ。
大山氏の高音が出てなかったり音を間違ったりしてたのや、
最終曲での最後のキメで航さんと他のメンバーのタイミングが僅かずれたけど、
そんなの帳消しになるライブだった。


大山氏が時折しもてへ引っ込んだ後にステージへ戻るときの歩み姿が音楽的だなって思った。
曲調もあるかもしれないけど、ニレのタメが深くなっていた。
以前よりも落ち着きと自信が出てる。三十路へ足を踏み入れたからかしらん。
JAWの本来ある音の艶に、落ち着きが加味されたように思えた。余裕さえ感じられる。
抜けた音と優しい音。緩急ある航さんのドラミングは気持ちいい。
シンセサイザーとピアノを操り、運指に目を、旋律に耳を奪われるヒィ氏のパフォーマンス。


この二日間で思ったのは、演奏にそれほど問題がなくても不完全燃焼な感をぬぐえなかったり、
少しぐらいミスろうが(いやぁ、ミスらないほうがいいですけどね)、演者と聴衆の波長がピタッとあうと何か心に温かいものが残ったり。
瞬間・場所・人・雰囲気・心情など様々な要素が化学反応を起こした結果がそのときの答え。
明らかな答えのない分野だからこそ味わえる予想できないおもしろさ。


だから、生で観聴きすることがやめられない。