キモノゴコロ


シブヤ大学の授業へやっと行けました♪


去年の開校以来、行きたいと思いながらも
受講の受付が先着順だったり、自分の予定が調整つかなかったり。
7月から受講が抽選式になったので、おぉ これなら と早速申し込み。


『THE OHASHI(お箸)★完全攻略』
〜2時間でマスターするお箸の作法からマイ箸の作り方まで〜



『キモノゴコロ。』〜着物文化から学ぶ礼儀作法〜


の二つを受けたかったけれど、同じ時間に授業なので
キモノゴコロの講座を受講。

お箸講座の先生が銀座「夏野」の方で
ちょうど自分のマイ箸と箸袋を「夏野」で購入したこともあり
こちらも受けたかったんだけどなぁ。。。
両方とも「日本文化」という共通項があるから
両講座受けたかった人いたと思うな。
時間をずらしてほしかったよー。


さてさて。キモノゴコロの講座は・・・
先生は、創業122年『玉川屋呉服店』四代目店主・石井善彦氏


榀(シナ)の木の繊維で作った珍しい帯や
ワイングラス模様が織られている遊び心溢れる大島紬
今の季節にぴったりな氷屋の絵が描いてある帯、
黒地に小紋の桜が散っている粋な訪問着や、
夏用の涼しげな織物など、
様々な反物を見せて頂きながら、製法や違いの解説を聞く。


普段着物は着ないし着付けもできないけれど、他界した祖母が茶道と書道の先生をしていたので
いつも素敵な組み合わせで着物を着こなしていたのを見ていたからか、着物は好き。
(着物ショーモデルやっちゃったりした事もある)
でも、ただ綺麗だなとか、しっとりした感じがいいなとか思うぐらいで
どのように作られているかなどは知らなかった。
かなりの行程を経て、目の痛くなるような細かな作業の末に出来上がることを知って
あのお値段になるのを納得。


先染の着物は糸を染め上げる段階から柄の出来上がりをミリ単位で計算して一本一本を作成し、
後染の着物は袖・見ごろ・襟・裾の絵が一連になるよう、仕立てを計算して描いてある。
反物を作成するのに設計図が必要だったなんて、びっくり。


きちんと工賃をもらえる職人になるには早くても30年はかかるそう。
我慢が出来なくなっている若い人たちは、なかなかついてこないので後継者も育たないようです。
そして、一週間前に新潟中越沖地震があった小千谷市も反物の産地なのですが
数年前の被災時も家屋・作業場の建て直しに新に借金をするよりも既に年金をもらっているからと
職をたたんでしまう方が増えているようです。


着物は120m×39cmの反物から出来上がる。
切り込みを入れる場合はあれど、切り離すように切ることはないから、
着なくなった着物はI解いて、染め抜きして、新しい色を染めて、柄を描いて
新たに仕立てれば親子で譲ることもできる。
浴衣などの木綿の着物も着古したら、赤ちゃんのオムツ→雑巾→燃やした灰を肥料に新しい木綿の木を育てる・・・と、リサイクル。 エコです。


着物や丹前の表は地味にして、裏に柄を入れたり、襦袢の柄を凝ったりと、目に見えないところのお洒落を楽しむきっかけになったのは、五代将軍・徳川綱吉の「奢侈(しゃし=贅沢)禁止令」だったそう。
いつの時代も庶民は抜け道を考えるものだなぁ。
まぁ、現代と違ってかわいらしい抵抗だけれど。


そのほか、いろいろなお話を聞かせて頂いた。


また、日本文化の講座や興味がある授業があったら受講したいな。