Dear Friends


朝から奥底に仕舞い込んでいた感情が揺さぶられた。


ラジオからPERSONZの<Dear Friends>が流れてきたから。

この曲が電波に乗ったり、街で聴こえたりする事は最近では殆ど無いから
ずぅっとオトナシクしていたのにな。


高校生の時に一緒に組んでいたバンドでギターを弾いてたT。
二年にあがる前の春休み、ライブをやった帰りに還らぬ人となった。


ライブ終了直後のそでで すごくよかったよ と初めて褒めてくれたのに。
高校生以上の腕前だった彼のギターに負けないよう、もっと努力しようと思ってたのに。
恋愛感情はお互いカケラもなかったけど、彼のギターで歌っていたかったのに。


私たちのバンドは様々なコピーをしていていたけど
彼が本田 毅さんを尊敬していたから<Dear Friends>もやった。
PERSONZの他の曲も。

彼があのまま事故に遭わなければ、今でも音楽を続けていたかな。
どうだろう。わからないけど。 もしも の私の希望。


そっちでギター弾いてる?
人生を情熱的に生きたYが闘病の末、旦那様と幼稚園の子供を残して
数年前にキミの居るところへ旅立ったよ。
彼女のベースとセッションしているかな。
細々とだけど私も歌い続けているよ。